MT5はMT4の上位版ですが、
MT4用のEAはそのままでは動きません
MT4とMT5は、どちらもMetaQuotes社が作ったトレードの道具です。名前は似ていますが、中身は別のソフトです。この記事では、公式の比較表をもとに違いを整理し、EAやインジケーターを使う人がいちばん困る所を、MT4用のツールを作っているTeamREIの目線で説明します。
先に結論
- 機能はMT5のほうが多いです。時間足は21種類(MT4は9)、標準のテクニカル指標は38(MT4は30)です。
- MT4用のEA・インジケーター(.ex4)は、MT5では動きません。プログラムの言語が違うためです。
- バックテストはMT5のほうが実際の相場に近い形で試せます。実際のティックと複数のスレッドに対応しています。
- 国内ではMT4をやめる業者が続いていて、2026年はJFX(8月19日)、OANDA証券(11月27日)がMT4を終えます。
機能の違い(公式の比較表より)

| MT4 | MT5 | |
|---|---|---|
| 時間足 | 9種類 | 21種類 |
| 標準のテクニカル指標 | 30 | 38 |
| チャートに描けるオブジェクト | 31 | 44 |
| 予約注文の種類 | 4 | 6(ストップリミット注文が加わる) |
| 口座の方式 | 両建て(ヘッジング) | 両建て/ネッティング |
| バックテスト | 1スレッド | 複数スレッド・複数通貨・実ティック |
| 扱える銘柄の数 | 1,024まで | 制限なし |
MetaQuotes「Comparison of the MetaTrader 5 and MetaTrader 4 platforms」をもとに作成(2026年9月15日確認)。実際に使える銘柄や機能は、業者の設定によって違います。
ふだんチャートを見て手で注文するだけなら、この違いで困ることはあまりありません。MT5のほうが時間足を細かく選べる、くらいの差です。
EAやインジケーターを使う人の目線での違い

MT4用のファイルは、MT5に入れても動かない
MT4のEA・インジケーターは「MQL4」、MT5は「MQL5」という言語で書きます。MT4用の .ex4 ファイルを、MT5のフォルダに入れても読み込まれません。市販のEAは販売元がMT5版を出しているか、自作ならMQL5で書き直す必要があります。
注文の数え方が違うので、書き直しは「翻訳」では済まない
MT4では、1つの注文がそのままポジションになります。MT5では「注文」「約定」「ポジション」が別々に管理されます。さらにMT5には、同じ通貨ペアの売りと買いを1つにまとめるネッティング方式の口座があります。両建てやナンピンを使うEAは、口座の方式によって動き方が変わるので、ロジックごと見直しが要ります。
バックテストは、MT5のほうが本番に近い
MT4のストラテジーテスターは1つのスレッドで動き、スプレッドを固定の値で計算します。MT5は実際のティックで検証でき、複数のスレッドで速く回せます。
TeamREIが自前のティック検証を作った理由
TeamREIのツールはMT4用です。MT4のテスターではスプレッドの開き方までは再現できないため、EAの検証は自前でティックデータを使って行い、分足の検証との差まで確かめています。MT5に移ればテスターでできることが増える、というのはMT5の大きな利点です。
国内業者のMT4・MT5の対応(2026年9月15日時点)
| 業者 | MT4 | MT5 |
|---|---|---|
| 外為ファイネスト | あり(EAの利用制限なし) | あり |
| FXTF | あり(EA・スキャルピング可) | — |
| 楽天証券(楽天MT4) | あり | — |
| OANDA証券 | 2026年11月27日で終了 | あり |
| JFX | 2026年8月19日で終了 | チャート専用(発注は自社ツール) |
各社の公式情報で確かめた内容です。「—」はこの記事では確かめていない項目です。
MT4はMetaQuotes社がすでに新しい業者への提供をやめていて、国内でもMT4を終える業者が続いています。一方で、今もMT4を続けている業者もあり、すぐに使えなくなるわけではありません。
どちらを選べばいいか
- 使っているEAやインジケーターがMT4用だけ → MT4を続けられる業者を選ぶ
- これから始める・自分でEAを作る → MT5を中心に考える
- 検証を重視する → 実ティックで試せるMT5が有利
この記事のあとに
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出典
・MetaQuotes「Comparison of the MetaTrader 5 and MetaTrader 4 platforms」
・JFX「MT4からMT5への移行のご案内」、OANDA証券「MT4新規注文停止ならびにMT4提供終了に関するご案内」(2026年9月4日)
・外為ファイネスト、FXTF、楽天証券の公式サイト
この記事は2026年9月15日時点の情報にもとづいています。情報提供を目的としたもので、特定の取引や口座開設を勧めるものではありません。