12月25日の取引量は
ふだんの約1割。スプレッドは約7倍
年末年始は、海外の市場が休みに入り、取引する人が一気に減ります。「スプレッドが広がる」「急な値動きが起きやすい」とよく言われますが、どの日にどれくらい薄くなるのかを数えたデータは多くありません。TeamREIが、ドル円の11回分の年末年始をティックで集計しました。
先に結論
- 2026年は12月25日(金)と2027年1月1日(金)が休みで、どちらも土日とつながります。取引の再開は、それぞれ12月28日(月)と1月4日(月)の朝です。
- 12月25日の取引量は、12月前半の約1割、スプレッドは約7倍でした。1月1日はほとんど取引がありません。
- 12月23日〜31日は、取引量が6〜8割に減り、値動きも小さくなります。
- 一方で、2019年1月3日は日本時間7:33〜7:39の6分で3.6円下げました。薄い相場は、ふだん静かでも、崩れると一気に動きます。
2026-2027年の年末年始のカレンダー
| 日付 | 曜日 | 海外の市場 |
|---|---|---|
| 12月24日 | 木 | クリスマスイブ。欧米は早めに取引を終える所が多い |
| 12月25日 | 金 | クリスマス。ほとんどの市場が休み |
| 12月26・27日 | 土・日 | 週末 |
| 12月28日 | 月 | 朝から再開(冬時間なので日本時間7時ごろ) |
| 12月31日 | 木 | 大みそか。欧米は早めに取引を終える所が多い |
| 1月1日 | 金 | 元日。ほとんどの市場が休み |
| 1月2・3日 | 土・日 | 週末 |
| 1月4日 | 月 | 朝から再開。日本は仕事始め |
国内のFX業者も、12月25日・1月1日を休みにしたり、取引時間を短くしたりします。具体的な時間は、例年11〜12月に各社のお知らせで発表されるので、使っている業者で必ず確認してください。
2026-2027年は、休みの日がどちらも金曜で、土日と合わせて3連休になる並びです。過去には1月2日・3日の平日に薄い相場で急変が起きたことがありますが、今回はその日が週末に当たります。そのぶん、12月28日と1月4日の月曜の朝は、休み明けで値が飛びやすい時間になります。
年末年始、取引量とスプレッドはどう変わるか

2015/16年から2025/26年まで11回分の年末年始について、日本時間9〜24時の取引の量(ティックの数)とスプレッド(1分ごとの最大値の中央値)を、同じ年の12月1〜14日の平日と比べました。
- 12月23日から取引量が減り始め、12月末まで6〜8割の水準が続きます。
- 12月25日は取引量が約1割で、スプレッドは約7倍。値段は出ていても、ほとんど取引されていない日です。
- 12月24日・26日・31日は、スプレッドが1.2倍前後に広がりました。
- 年明けは1月5日ごろには取引量が元に戻り、値動きの幅は1月4日(1.63倍)に大きくなっていました。
つまり年末は、「値動きは小さいのに、コストは高い」時期です。短い値幅を取る取引には向きません。
あわせて読む スプレッドが広がる時間帯はいつ?ドル円11年分の実データ ふだんの日にスプレッドが最も広がるのは、日本時間の朝6時・7時です。2019年1月3日の朝に起きたこと

2019年1月3日、日本は正月休みで、海外もまだ休み明けの人が少ない時間でした。日本時間7:33ごろから下げ始めたドル円は、7:39に104.81円をつけ、6分で3.6円下げました。スプレッドは最大35pipsまで開いています。
その後1時間ほどで107円台まで戻しました。損切りを置いていた人は、いちばん悪い値段で約定したあと、相場だけが元に戻る形になりました。
薄い相場の急変は、損切りが連鎖して大きくなる
取引する人が少ないと、少しの売りで値段が大きく飛びます。飛んだ先に置かれていた損切りが次々に約定し、さらに値段を押し下げます。ふだんなら数十pipsで止まる動きが、数円になることがあります。
年末年始に気をつけること
休みの前に、ポジションを小さくしておく
12月25日と1月1日をまたぐと、3日間、自分では何もできない時間に市場が再開します。休みに入る前の24日・31日のうちに、持ち越すポジションを減らすのが基本です。
近い損切りを置いたまま休まない
スプレッドが開くと、相場が動いていなくても損切りに届くことがあります。年末年始は、損切りの幅を広げてロットを落とすか、ポジションを持たないようにします。
EAは止めるか、スプレッドの上限を設定する
スプレッドの広がりを想定していないEAは、年末の薄い時間に不利な値段で建てることがあります。12月24日の夜〜1月4日の朝は、EAを止めておくのが安全です。
損失の上限が決まっている取引を使う
休み明けの急な値動きに備えるなら、最初に損失の上限が決まる取引を選ぶ方法もあります。
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データについて
・Dukascopy のドル円ティック(2015年12月〜2026年1月の11回の年末年始)をTeamREIが集計。日本時間9〜24時の平日について、取引の量(1時間あたりのティック数)、1分ごとの最大スプレッドの中央値、値幅を、同じ年の12月1〜14日の平日と比べた倍率の中央値です。国内業者の画面に出るスプレッドとは水準が違います。
・2019年1月3日は、日本時間6:30〜9:00の1分足(仲値)です。
過去のデータの集計で、将来も同じになることを保証するものではありません。情報提供を目的としたもので、特定の取引や口座開設を勧めるものではありません。