スプレッドがいちばん広がるのは
日本の朝6時・7時です
「朝起きたら、損切りに引っかかっていた」「EAが早朝だけ負ける」。その原因が相場の動きではなくスプレッドの広がりだった、ということがよくあります。TeamREIがドル円のティック(2015年1月〜2026年9月)を1時間ごとに集計した結果で、広がる時間を確かめます。
先に結論
- ドル円のスプレッドは、夏は日本時間6時台、冬は7時台に最も広がります。日中の6〜7倍です。
- 月曜の朝はさらに広がります。夏の6時台で4.46pips、冬の7時台で3.40pipsでした。
- 原因はニューヨーク17時の取引日の切り替わりです。夏と冬で日本時間が1時間ずれます。
- この時間に損切りや指値を近くに置く・EAを動かすときは注意が必要です。
時間帯別のスプレッド(ドル円・日本時間)

夏時間(3月〜11月)は6時台に平均3.27pips、冬時間は7時台に平均2.81pipsでした。それ以外の時間はほぼ0.4〜0.5pipsで、広がるのは1日のうち1時間ほどに集中しています。
| 夏時間 | 冬時間 | |
|---|---|---|
| いちばん広い時間 | 6時台 3.27pips | 7時台 2.81pips |
| その前後 | 5時台 0.63/7時台 0.87 | 6時台 0.69/8時台 0.81 |
| 日中(9〜17時)の平均 | 0.44pips | 0.49pips |
| 月曜のいちばん広い時間 | 6時台 4.46pips | 7時台 3.40pips |
1時間の平均なので、瞬間的にはもっと広がります
上の数字は、その1時間に届いた気配の平均です。広がりは切り替わり直後の数分に集中するので、瞬間のスプレッドは平均の何倍にもなります(次の章の実測を見てください)。
データはスイスのDukascopyが配信するティックで、国内業者の画面に出るスプレッドとは水準が違います。広がる時間帯は、どの業者もニューヨーク17時の切り替わりに合わせて起きるので共通です。
データベース ドル円の時間帯・曜日・ゴトー日 統計 時間帯ごとの陽線率・値幅・スプレッドを、2015年以降のティックから日本時間で集計しています。なぜ日本の朝に広がるのか

FXの1日は、ニューヨークの17時で切り替わります。このとき銀行が入れ替わり、値段を出す相手が一時的に少なくなるので、売値と買値の差(スプレッド)が開きます。ニューヨークに夏時間があるため、日本時間では夏が6時、冬が7時になります。
TeamREIが2026年8月のドル円で切り替わりの1分間を見ると、スプレッドは0.35pipsから9.18pipsへ約25倍に開いていました。このときMT4のチャートに使われる売値(Bid)は4.65pips落ちましたが、売値と買値の真ん中(仲値)はほとんど動いていません。チャートで見える早朝の「急落とすぐの戻り」は、相場が動いたのではなく、気配が開いただけということです。
気をつけること
損切り・指値を近くに置いたまま寝ない
買いポジションの損切りは売値(Bid)で判定されます。スプレッドが開いて売値だけが下がると、相場は動いていないのに損切りだけが約定することがあります。早朝をまたぐなら、損切りの幅に余裕を持たせるか、その時間の前に判断します。
EAの取引時間を確かめる
スキャルピング型のEAは、スプレッドが開く時間に建てると不利になります。EAに「スプレッドが○pips以上なら建てない」設定があれば入れておくか、この時間を取引時間から外します。MT4の時間はサーバー時間なので、日本時間との差も確かめてください。
業者の「原則固定」の時間を見る
国内の業者は、スプレッドを原則固定にしている時間帯を公表しています。たとえばFXTFはFXの全通貨ペアで9:00〜翌3:00をゼロスプレッド(原則固定・例外あり)とし、それ以外の時間は上限のスプレッド(ドル円3.8pipsなど)を適用すると公表しています。早朝は、どの業者でも原則固定の時間の外になりやすいと考えておくと安全です。
この記事のあとに
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データと出典
・スプレッドの時間帯別集計:Dukascopy のドル円ティック(2015年1月〜2026年9月、1時間足72,802本)をTeamREIが集計。夏時間は米国の夏時間(3月第2日曜〜11月第1日曜)で分けています。
・切り替わりの1分間:TeamREIの無料ツール RolloverGuard の検証(ドル円・2026年8月)。
・FXTF「ゼロスプレッドの全貌」(2026年9月14日確認)
過去のデータの集計で、将来も同じになることを保証するものではありません。情報提供を目的としたもので、特定の取引や口座開設を勧めるものではありません。