●MT4インジケーター『RolloverGuard』

RolloverGuardについて
毎日きまった時刻に、チャートが数pips落ちて、しばらくすると戻る。朝の時間帯に何度も見たことがある方は多いと思います。
あれは相場ではありません。FX業者が「取引日」を切り替える時刻に、買値と売値が大きく開いているだけです。MT4のチャートは売値(Bid)を描くので、スプレッドが開いたぶん片側だけが下に落ちて見えます。
『RolloverGuard』は、いま開いているチャートの1分足の履歴から、あなたの業者の切り替わり時刻を自動で見つけて、その前後で何が起きているかを数字で出し、チャートに危険帯を描くインジケーターです。
その急落は相場ではありません
USDJPYの2026年8月・平日21日を1分刻みで並べたものです。Bid(チャートに描かれる値段)と、Mid(買値と売値のまん中)を並べています。
| GMT | Bidの動き | Midの動き | スプレッド | 1分のティック数 |
|---|---|---|---|---|
| 20:59 | +0.49 | +1.05 | 1.46 | 91 |
| 21:00 | −2.82 | −0.35 | 5.26 | 13 |
| 21:01 | −4.65 | −0.22 | 9.18 | 2 |
| 21:05 | −3.49 | +0.02 | 7.33 | 8 |
| 21:15 | −1.65 | +0.44 | 4.49 | 29 |
Bidは4.65pips落ちているのに、Midは0.22pipsしか動いていません。スプレッドは0.35pipsから9.18pips、25倍に開いています。ティックは1分間に2本しか来ていません。
つまり値段が動いたのではなく、気配が開いただけです。Bidの落ち込みは、だいたいスプレッド拡大の半分になります。
12年・8通貨ペアで測るとこうなります
| 通貨ペア | 気配の落ち込み | 足ができない日の割合 |
|---|---|---|
| GBPJPY | −7.7 pips | 38% |
| NZDJPY | −5.8 | 35% |
| AUDJPY | −4.9 | 34% |
| EURJPY | −4.7 | 38% |
| USDJPY | −3.1 | 30% |
| GBPUSD | −2.7 | 34% |
| AUDUSD | −2.6 | 27% |
| EURUSD | −1.1 | 28% |
この順番は、各ペアの普段のスプレッドの順番とぴったり一致します。値段の話ではなく気配の話である、という何よりの証拠です。
「足ができない日」とは、その1分間にティックが1本も来なかった日の割合です。3日に1日以上、その1分間はまったく取引が成立していません。
なぜ知っておく必要があるのか
この歪みを知らずにバックテストをすると、実在しない利益が出ます。
私たちは以前「この時間帯に売って買い戻す」というEAで+9,364pipsという成績を出したことがあります。ですが決済時刻を歪みの手前に15分ずらしただけで、5通貨ペア中4つがマイナスに反転しました。全額が気配の歪みでした。危うくそのまま販売するところでした。
RolloverGuardの使い方
インストール方法
- MT4のメニューから ファイル → データフォルダを開く
- MQL4 → Indicators フォルダに
REI_RolloverGuard.ex4を入れる - MT4を再起動(またはナビゲーターを右クリック → 更新)
- 調べたい通貨ペアの1分足チャートを開く
- ナビゲーターの「インジケータ」から REI_RolloverGuard をチャートにドラッグ
1分足の履歴を読み込ませてください
チャートを左へスクロールすると過去の足が読み込まれます。履歴が60日分に満たないと「数字が粗いです」と注意が出ます。180日分あると数字が安定します。
画面の見方
REI RolloverGuard USDJPY 180日ぶん 切り替わり 00:03 (サーバー時間) 足ができない日 34.2 % ティック数 通常の 3 % 値幅 通常の 0.92 倍 気配の落ち込み -14.2 pips(00:57) 75%戻る時刻 01:01 に戻る 危険帯(触らない) 23:50 - 00:34 警戒帯(戻るまで) 00:34 - 01:00 夏冬の差 ズレなし(追随している) いまのスプレッド 1.1 pips(通常の 1.2 倍) □ 平常
| 行 | 意味 |
|---|---|
| 切り替わり | 履歴から見つけた切り替わりの分。足ができない日がいちばん多い分を選びます |
| 足ができない日 | その1分にティックが1本も来なかった日の割合。10%を超えると赤くなります |
| ティック数/値幅 | 通常時と比べた比率。ティックが3%=ほぼ取引が止まっています |
| 気配の落ち込み | 切り替わりの30分前を基準にした、Bidの落ち込み |
| 危険帯 | 気配が壊れている区間。ここでは新規も決済もしないでください |
| 警戒帯 | 壊れてはいないが流動性が戻りきっていない区間。コストが平常より高い |
| 夏冬の差 | 夏と冬で切り替わり時刻がずれる業者かどうか。ずれる業者は時刻を固定したEAに注意 |
| いまのスプレッド | ライブの値。通常時の何倍かも出ます |
チャートには濃い赤で危険帯、薄い黄で警戒帯が縦帯で描かれます。
「危険帯」と「警戒帯」を分けているのがこのツールの要点です。「触るな」と「コストが高いだけ」を混ぜてしまうと、使えない道具になります。
パラメーター説明
| 項目 | 既定 | 説明 |
|---|---|---|
| さかのぼって測る日数 | 180 | 多いほど数字が安定します |
| 最低限これだけの日数が要る | 20 | これ未満だと測定しません |
| 切り替わりの時刻を自分で見つける | ON | OFFにすると下の手動指定を使います |
| 手動のとき:切り替わりの時/分 | 0 / 0 | 上をOFFにしたときだけ使います |
| 危険帯:壊れ始めの何分前から | 5 | 前方向の余裕 |
| 危険帯:直ったあと何分まで | 5 | 後方向の余裕 |
| 壊れている:ティック数が直前水準の何割未満か | 0.20 | 小さくすると危険帯が狭くなります |
| 壊れている:足ができない日の割合 | 0.10 | 同上 |
| 警戒帯の終わり:何割に戻ったら | 0.70 | 大きくすると警戒帯が長くなります |
| 警戒帯の上限(分) | 120 | |
| チャートに帯を塗る/帯を塗る日数 | ON / 40 | |
| 危険帯の色/警戒帯の色 | 暗赤/暗黄 | |
| パネルに出す時刻 | サーバー時間 | 日本時間に切り替えられます |
| 夏時間の切り替え方式/時差 | 米国式 / 6 / 7 | 日本時間で表示するときだけ使います |
| 危険帯に入ったら知らせる | OFF | ONにするとアラートが鳴ります |
| 実測結果をCSVに出す | OFF | ONにすると MQL4/Files に分ごとの数字を保存します |
使うときの注意
この時間帯を避ければ勝てる、という話ではありません。「見えている値動きが本物かどうか」を判断するための道具です。
また、切り替わり時刻は業者と口座タイプによって違います。同じ業者でも銘柄によって少しずれることがあります。表示された時刻をそのまま他の口座に当てはめないでください。
MT4の1分足は「その分に約定があった場合だけ」作られます。欠測率はこの性質を利用して測っています。
- 裁量で持ち越すとき:危険帯に決済注文を置かない。逆指値がこの時間に刺さると、実在しない値段で切られます
- EAを使うとき:パネルに出る危険帯の時刻を、EAの「取引しない時間帯」に設定してください
- バックテストするとき:決済時刻を15分ずらして数字が消えるなら、それは相場ではありません
- 業者を比べるとき:同じ通貨ペアを複数の業者で見ると、欠測率とスプレッドの開き方が違います
●ダウンロード
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