フィボナッチ・リトレースメントとは|0.618 と 0.786 が効く理由を図解
FX・バイナリーの基礎
フィボナッチ・リトレースメントとは|0.618 と 0.786 が効く理由を図解
押し目・戻り目がどこで止まるのかを測る道具です。数字の意味・引き方・止まりやすい理由・使うときの注意まで、このページで完結します。
フィボナッチとは
フィボナッチ数列は 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21… と「前の2つを足す」で続く数列です。隣り合う数字の比は 0.618 に近づき、これが黄金比と呼ばれます。相場ではこの 0.618 と、そこから導かれる数字を「押し戻りの目安」として使います。
| 比率 | どこから来た数字か |
|---|---|
| 0.236 | 1つ飛ばしの比(0.382 × 0.618) |
| 0.382 | 1 − 0.618 |
| 0.500 | フィボナッチ数ではない。単純な半値。慣習的に一緒に引かれる |
| 0.618 | 黄金比の逆数。もっとも意識される |
| 0.786 | 0.618 の平方根 |
| 0.886 | 0.786 の平方根 |
| 1.272 | 1.618 の平方根 |
| 1.618 | 黄金比そのもの |
リトレースメント(押し戻り)
リトレースメントは「どこまで戻したか」を測ります。安値から高値までを 0〜1 として、そのあいだのどこで止まったかを見る使い方です。
| 戻した割合 | 相場の状態 |
|---|---|
| 0.236 〜 0.382 で止まる | 非常に強いトレンド。浅い押しで再開する |
| 0.500 前後で止まる | ふつうの押し目。もっとも一般的 |
| 0.618 で止まる | 深い押し。ここが最後の砦と見られやすい |
| 0.786 まで入る | かなり深い。ハーモニックのガートレーはここを狙う |
| 1.0 を割る | そもそも押しではなく、トレンドが終わったと見る |
エクステンション(伸び)
エクステンションは「どこまで伸びるか」を測ります。1.0 を超える比率を使い、利確目標や、行き過ぎの目安として使われます。
1.272 と 1.618 がよく使われます。ハーモニックパターンのバタフライは 1.272、クラブは 1.618 が D 点の目安です。
なぜ止まりやすいのか
「自然界の法則だから」ではありません。
MT4 にも TradingView にもフィボナッチツールが標準で入っていて、世界中の参加者が同じ2点を選べば同じラインになるものを見ています。0.618 のラインに指値が集まるから、そこで実際に注文が約定して止まる——自己成就的な仕組みです。
裏を返すと、誰も見ていない場所のフィボナッチは効きません。起点の取り方が人によってバラバラな場面(明確な高安がない持ち合いなど)では、ラインそのものが共有されないので、機能しにくくなります。
引き方の基本
使うときの注意
| よくある誤解 | 実際のところ |
|---|---|
| 0.618 で必ず反発する | 止まらないことも普通にあります。「止まりやすい候補」であって保証ではありません。 |
| どの時間足でも同じように効く | 下位足ほど起点の取り方が割れます。1時間足以上が無難です。 |
| ラインぴったりで反応する | 実際にはそのあたりの帯で反応します。1本の線ではなく、ゾーンとして見てください。 |
| たくさん引けば当たる | 引くほど「どこかには当たる」ようになります。後付けの説明にしかなりません。 |
関連する道具
フィボナッチ比率を4つ同時に満たした形に名前を付けたものが、ハーモニックパターンです。1本のラインより、複数の比率が重なった場所のほうが意識されやすい、という考え方に立っています。
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