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リペイントとは|「過去は勝率90%なのに、リアルタイムで勝てない」の正体

インジケーターの基礎

リペイントとは|「過去は勝率90%なのに、リアルタイムで勝てない」の正体

インジケーターの表示があとから書き換わる現象のことです。なぜ起きるのか、どう見分けるのか、どう付き合えばいいのかを解説します。

「バックテストでは矢印がぴったり天底に出ているのに、実際に使うと全然当たらない」——その多くはインジケーターの性能ではなく、リペイントが原因です。そしてリペイント=悪でもありません。仕組みを知って使い分ける話です。

リペイントとは

リペイント(repaint)とは、一度チャートに表示されたインジケーターの矢印・線・数値が、そのあとの値動きによって書き換わることをいいます。「再描画」と訳されます。

いちばん分かりやすい例が、高値と安値を結ぶ「折り返しの線」です。

そのときここが安値数本あと安値が移動した

左は「そのとき」の表示。安値はここだと表示されています。ところが数本あとにもっと安い値段が付くと、線はそこまで伸びて、さっきの安値の印は消えます(右)。

過去のチャートを見ると、必ず「正しい位置」に見えます。もう結果が確定しているからです。その表示は、そのときには存在しなかった——ここがすべての誤解の出発点です。

なぜ起きるのか

原因何が起きているか
高安の確定待ちZigZag系・フラクタル系。「そこが山だった」と分かるのは、そこから一定の本数だけ動いたあとです。
出来つつある足で計算している足が閉じるまで終値は動きます。確定前に出た矢印は、足が閉じるまでに条件が崩れて消えることがあります。
未来の足を参照している作りとして shift を負の方向に使っているもの。これは不具合か、意図的な演出です。
後から線を引き直しているサポレジやチャネルを、毎回いちばん当てはまるように引き直すタイプ。

見分け方

① 過去が完璧すぎる矢印が全部きれいに天底に出ているなら、ほぼ確実にリペイントします。実際の相場でそんなことは起きません。
② ストラテジーテスターで見るMT4のテスターをビジュアルモードで動かして、矢印が出たあと消えるかを見ます。これがいちばん確実です。
③ 説明書を読む「確定足で判定」「再描画なし」と書いてあるかどうか。書いていないものは疑ってください。
④ アラートの時刻とズレを見るアラートが鳴った時刻の値段と、あとで見た矢印の位置がズレていたらリペイントです。

リペイントするもの・しないもの

タイプリペイント例
移動平均・オシレーターしないMA・RSI・MACD(確定足で計算する場合)
ローソク足の形の判定確定足なら しないピンバー・包み足など。ただし確定前に出す設定では消えることがある
高安の折り返しするZigZag・フラクタル・ハーモニック
サポレジ自動描画する場合がある引き直すタイプ
未来参照する(危険)作りの問題。数字は一切あてになりません

付き合い方

リペイントするから使えない、ではありません。折り返しを扱う道具は、原理的にリペイントを避けられません。大事なのは「確定していない表示」を売買の根拠にしないことです。

◎ 確定を待つ足が閉じてから判断する。1本遅れますが、消えません。
◎ 先に候補を出す道具として使うハーモニックの PRZ のように、確定を待たずに「来そうな場所」を出す使い方なら、リペイントの影響を受けません。
◎ 検証は確定待ちを入れて行う成績を測るときは、「その時点で本当に見えていたか」を必ず入れてください。ここを入れないと、実際より良い数字が出ます。
× 過去の矢印を数えて勝率とするいちばんやってはいけない検証です。

当サイトの方針

当サイトの無料インジケーターでは、次のようにしています。

ローソク足の形を見るものREI_PriceAction は、「確定前」と「確定時」を設定で選べるようにし、確定前は消えることがある旨を明記しています。
折り返しを使うものREI_Harmonic は、D点の確定を待つのではなくPRZ(反転しそうな帯)を先に描く作りにしています。D点が確定するまでの本数も画面に出しています。
上位足を重ねるもの矢印は「その上位足が閉じた時点」の位置に置いています。始まりの位置に置くと、先に見えていたように映るためです。

あわせて読みたい:プライスアクションとは/ハーモニックパターンとは/無料ツール一覧

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