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為替介入でドル円は何分で何円動いた?2022年以降の12回を1分ごとに実測

コラム|相場のデータ2026年9月15日更新PR・広告を含みます

為替介入の1回で、ドル円は
約4円下がりました(中央値)

直前の高値から3時間以内の安値まで4.12022年以降の12回の中央値。最大は5.44円
いちばん開いたときのスプレッド17ふだんの同じ時刻と比べた中央値

2026年は4月末から5月にかけて過去最大の約11.7兆円、7月末には日米の協調介入がありました。9月に入ってもドル円は154円前後で、介入への警戒が続いています。では、介入が入ると、何分で何円動くのか。財務省が公表した介入日を、TeamREIがドル円のティックで1分ごとに調べました。

先に結論

  • 介入1回の下げ幅は、中央値で約4.1円。いちばん大きかったのは2022年10月21日の5.44円です。
  • 速い回は3〜4分で1円下落しました。一方で、1時間近くかけてじわじわ下げた回もあります。
  • スプレッドは、ふだんの約17倍に開きました。2022年は30pipsを超えた回があります。
  • 1日後は12回中11回が介入前より下でしたが、1か月後は8回が直前の高値から±3円以内に戻っていました。

介入12回の値動き

介入の日は、財務省「外国為替平衡操作の実施状況」で公表された日付です。2026年7月末の2回は、日ごとの内訳がまだ公表されていないため(7月30日〜8月28日の合計は15兆3,993億円)、報道で伝えられた日を参考として並べています。

介入12回の下げ幅と、直前の高値から1円下がるまでの分数
介入12回の下げ幅と、直前の高値から1円下がるまでの分数
介入の日下げ始め高値→安値最大スプレッド
2022/9/2216:38145.90→140.6916.2pips
2022/10/2123:36151.64→146.2131.6pips
2022/10/248:33149.71→145.5131.3pips
2024/4/2915:31157.24→154.5320.9pips
2024/5/1(日本時間5/2)5:09157.59→153.0013.7pips
2024/7/1121:25161.62→157.4221.7pips
2024/7/128:16159.45→157.7512.2pips
2026/4/3018:25159.52→155.5610.6pips
2026/5/412:12157.25→155.7113.3pips
2026/5/612:31157.89→155.0311.5pips
2026/7/30(報道)22:03162.96→157.9710.2pips
2026/7/31(報道)17:13160.51→158.558.7pips

日本時間。その日の中で10分間の下げがいちばん大きかった場面を介入の場面とし、直前60分の高値から3時間以内の安値までを測っています。ふだんのスプレッドは0.6〜1.6pipsでした。

分かることは3つです。

1つ目は、時間帯を選ばないことです。日本の昼、ロンドンの時間、ニューヨークの夜、そして2024年5月は日本時間の朝5時でした。「東京時間だけ気をつければいい」は通用しません

2つ目は、下げ方に2種類あることです。2022年10月や2024年5月のように3〜4分で1円下げた回と、2026年4月30日のように1時間ほどかけて下げた回があります。

3つ目は、2026年はスプレッドの開き方が小さいことです。2022年は30pipsを超えた回がありましたが、2026年は8.7〜13.3pipsでした。それでも、ふだんの10倍以上です。

1日の値幅は、もっと大きいことがある

2024年4月29日は、午前に160.21円をつけてから二段で下げ、その日の安値は154.53円(約5.7円)でした。2026年4月30日も、その日の高値160.73円から155.56円まで下げています。上の表は「いちばん大きな1回の下げ」だけを測っています。

その後、どこまで戻ったか

介入の1か月後、直前の高値と比べた位置。12回中8回は±3円以内に戻っていた
介入の1か月後、直前の高値と比べた位置。12回中8回は±3円以内に戻っていた

介入の1日後は、12回中11回が介入前の高値より下にありました。ところが1か月後に見ると、12回中8回は、直前の高値から±3円以内まで戻っていました。上に戻り切った回も3回あります。

大きく下げたままだったのは、2022年10月の2回と、2024年7月の2回です。この時期は、米国の物価の伸びが鈍って米国の金利が下がると見られたり、日銀が利上げしたりと、介入とは別の理由が重なっていました。

「介入が入ったら円高が続く」とは限りません

データを見る限り、介入だけで流れが変わった例は多くありません。介入直後の急落を追いかけて売ると、数日〜数週間で戻されることがある、ということです。

介入に備えて、やっておくこと

損切りは「滑る」前提で置く

数分で数円動く場面では、逆指値の損切りでも指定した値段で約定しないことがあります。スプレッドも10倍以上に開きます。買いのポジションを持っているなら、想定より1円以上悪く約定することもあると考えて、ロットを決めてください。

レバレッジを下げておく

介入の水準に近づいていると言われる時期は、資金に対してポジションを小さくするのが、いちばん確実な備えです。4円の下げで口座がどうなるかを、先に計算しておきます。

損失の上限が決まっている商品を使う

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あわせて読む 日銀会合の発表でドル円はどう動く?2022年以降の37回を1分ごとに実測 次の日銀会合は9月17〜18日。発表の1分間は、ふだんの約4倍動いています。
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データについて

・介入の日:財務省「外国為替平衡操作の実施状況(日次ベース)」の2022年9月22日、10月21日、10月24日、2024年4月29日、5月1日、7月11日、7月12日、2026年4月30日、5月4日、5月6日。2026年7月30日・31日は同「月次ベース」(7月30日〜8月28日)の日次内訳が未公表のため、報道によります。2026年4〜5月の合計額は同資料の11兆7,349億円です。

・値動き:Dukascopy のドル円ティックをTeamREIが1分ごとに集計(仲値)。1日後・1週間後・1か月後は1時間足の終値です。

過去のデータの集計で、将来の介入の時期や値動きを示すものではありません。情報提供を目的としたもので、特定の取引や口座開設を勧めるものではありません。

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