矢印が出たら、
そのまま注文へ
MT4のインジケーターが矢印を出したときに、自分でクリックしに行く。これを自動にしたい、という相談をよくいただきます。ここではtheoption(ザオプション)の公式APIへ流す場合の全体像を書きます。
前提として、theoption では同社発行のAPIを使わずに自動売買を行うツールの利用は禁止されています。ブラウザの画面を自動でクリックする方式は、これに当たります(詳しくは別の記事にまとめました)。
ひとことで言うと
- インジケーターは書き換えません。アラートを受け取る側を作ります。
- MT4から外へ出す口には制約があります。インジケーターからは通信できません。
- MT4が書く時刻は秒に切り捨てられています。そのまま引くと遅れが大きく見えます。
- 自動にする前に決めるのは、金額・1日の回数・同時に持つ本数・止める条件の4つです。
全体の流れ
| 順 | やること | どこで |
|---|---|---|
| 1 | インジケーターが矢印を出し、アラートを鳴らす | MT4 |
| 2 | そのアラートを受け取る | 受け取る側のソフト |
| 3 | 銘柄・方向・判定時間を決める | 受け取る側のソフト |
| 4 | 公式APIへ注文を送る | theoption |
| 5 | 約定・判定の結果を受け取る | theoption |
ポイントは2の受け取り方です。ここを間違えると、鳴ったのに動かない、あるいは同じ矢印で2回注文する、ということが起きます。
MT4側の準備
アラートを出す設定にする
多くのインジケーターには、パラメーターにアラートの入/切があります。まずここを入にします。音だけでなく、画面に出るアラート(ポップアップ)が出る設定になっているかを確認してください。受け取る側は、たいていこの文面を見ています。
同じ足で何度も鳴らない設定にする
足が確定する前に条件を満たすと、鳴ってから消えることがあります。確定した足だけで鳴らす設定があるなら、そちらを選びます。無い場合は、受け取る側で同じ足・同じ銘柄・同じ方向は1回だけにする決まりが要ります。
アラートの文面は、できるだけ変えない
受け取る側は文面を読んで銘柄と方向を判断します。文面を変えると、そこで止まります。変える必要があるときは、受け取る側の設定も一緒に直してください。
アラートが出ないインジケーターは
矢印は出るのにアラートが無い、というインジケーターもあります。この場合は2つの道があります。
- インジケーターの値を読んで、別のプログラムから鳴らす。MT4には、他のインジケーターの値を読む仕組みがあります。これを使えば、元のインジケーターを書き換えずに済みます。
- ソースコードがあるなら、アラートの行を足す。書き換えになるので、必ず控えを取ってからにしてください。
前者の方法には、ひとつ落とし穴があります。読みたい値がどの位置にあるかは、実機で確かめるしかありません。資料や見た目から推測すると、ほぼ外れます。
MT4から外へ出すときの制約
MT4は、思っているほど自由に外とつながりません。当方が実機で確かめた範囲では、次のとおりです。
| 制約 | 中身 |
|---|---|
| 通信できる相手 | 80番と443番だけ。ほかの番号はエラーになります |
| 許可の登録 | あらかじめ登録したURLでないと、別のエラーになります |
| インジケーターからは不可 | 通信はインジケーターからは呼べません。送るなら別のプログラムが要ります |
そのため、MT4から直接APIを叩く作りは現実的ではありません。いったんファイルに書き出して、別のソフトが読む形のほうが、制約が少なく、止まったときに原因も分かりやすくなります。
遅れの測り方
「何秒で注文できますか」という質問をよくいただきます。ここは2つの数字が混同されがちです。
| 何から何まで | 当方の実測 | 意味 |
|---|---|---|
| 合図 → 取引所側でエントリーが確定 | 0.037秒 | これが本当の遅れです |
| 合図 → 返事が手元に届く | 0.36秒 | 取引所の応答時間を含みます |
返事が届くまでを「遅れ」と呼ぶと、実際の10倍ほどに見えます。比べるときは、どちらの数字なのかを確かめてください。
もうひとつ、測り方そのものの注意です。MT4が書き出す時刻は秒に切り捨てられています。小数がないので、そのまま引くと遅れが最大1秒ぶん大きく出ます(平均で0.5秒)。合図ファイルの更新時刻を使えば、ミリ秒まで取れます。
自動にする前に決めておくこと
手で押していたときは、無意識にやっていたことがあります。自動にすると、全部決めておく必要があります。
| 決めること | 決めておかないと |
|---|---|
| 1回の金額 | 相場が荒れた日にまとめて減ります |
| 1日の回数の上限 | 鳴り続けた日に止まりません |
| 同時に持つ本数 | 同じ理由で動く銘柄に、重ねて乗ります |
| 止める条件 | 調子が悪い日に、そのまま続きます |
同時に建つ本数は、銘柄名では数えられません
円がらみの銘柄は、同じニュースで一緒に動きます。銘柄名が違っても、中身は同じ1回の賭けに近くなります。本数の上限は、動く理由が同じものをまとめて数えてください。
そして判定時間の取り違えにも注意してください。theoption の判定には、購入から決まった長さで判定するもの(15秒・30秒・1分・3分・5分)と、決まった時刻に判定するもの(15分枠・1時間枠など)があります。後者は枠の終わり間際に買うと数秒で判定されます。また、日本時間の早朝(おおむね5時から8時すぎまで)は取引できません。
よくある質問
パソコンを閉じていても動きますか?
動きません。MT4と受け取る側のソフトが起動している必要があります。外出中も動かすならVPSを使います。
インジケーターを書き換える必要はありますか?
ふつうはありません。アラートが出る設定にするだけです。アラートが無いインジケーターの場合だけ、ひと手間かかります。
規約の面は大丈夫ですか?
theoption では、同社発行のAPIを使わない自動売買ツールが禁止されています。公式APIを通す作りであれば、許諾されている方法です。ただし凍結の判断は theoption 側が行うため、当サイトが保証できる立場にはありません。
まず試してみることはできますか?
できます。デモ口座なら無料で、登録もカードも要りません。必ずデモで一通り動かしてから本番に移してください。
この記事のあとに
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この記事について
・MT4の制約と遅れの数値は、TeamREIが実機とデモ環境で確かめたものです(2026年10月)。環境によって前後します。
・theoption の取扱いは、2026年10月26日に公式のよくあるご質問と利用規約で確認しました。規約は変わることがあります。必ず公式サイトで最新の内容をご確認ください。
・この記事はアフィリエイト広告を含みません。
・情報提供を目的としたもので、特定の取引や商品を勧めるものではありません。自動売買は、目を離している間にも取引が行われます。損失が出る可能性のある取引です。