移動平均は予想する線ではなく
過去をならした線
TeamREIのツールの説明書やパネルに出てくる言葉を、1つずつ解説しています。今回は移動平均線(MA)とゴールデンクロス・デッドクロスです。
ひとことで言うと
- 移動平均線=直近◯本の終値を平均して結んだ線。値動きの凸凹をならしたものです。
- ゴールデンクロス=短い期間の線が、長い期間の線を下から上に抜けること。デッドクロスはその逆。
- 線は必ず遅れます。過去の平均なので、先に動くことはありません。
- 向いているのは向きの確認と幅の目安。クロスを合図にするだけでは、横ばいの相場で負けが続きます。
種類と、期間の選び方
| 種類 | 特徴 | 向き |
|---|---|---|
| 単純移動平均(SMA) | 期間内を等しく平均 | 素直。いちばん使われます |
| 指数移動平均(EMA) | 直近に重みを付ける | 反応が速い。だましも増えます |
| 平滑移動平均(SMMA) | さらになめらか | 大きな流れ向き |
期間はよく20・50・75・200が使われます。「どの期間が正解か」を過去のデータから選び直すと、たいてい作り込みすぎになります。TeamREIの検証でも、バックテストで一番良かった設定を選ぶことと、その後の成績はつながりませんでした(6回とも相関ほぼ0)。
ゴールデンクロス・デッドクロス
短期線が長期線を上抜けるのがゴールデンクロス、下抜けるのがデッドクロスです。流れが変わった可能性を示す形として知られています。
クロスは「遅れて出る合図」です
平均をとっている以上、値段が動いたあとに線が動きます。クロスが出たときには、すでに相当動いたあとということが珍しくありません。そこから入るなら、損切りの幅はその分だけ広く必要になります。
長所と短所
| 長所 | 短所 |
|---|---|
| 相場の向きが一目で分かる | 必ず遅れる(先回りできない) |
| 誰でも同じ線を引ける(主観が入らない) | 横ばいではクロスが連発し、往復で負ける |
| 損切り・トレールの目安として使える | 期間を探し始めると、過去に合わせ込みやすい |
| 他の根拠と重ねやすい | クロス単独では優位が出にくい |
実用的な使い方3つ
- 向きのフィルターにする。「200本の線より上なら買いだけ」。入る回数は減りますが、大きな流れに逆らう取引が減ります。
- 押し目・戻りの目安にする。線まで戻ったところを見る、という使い方です。当たる線ではなく、待つ場所を決める線と考えます。
- トレールの基準にする。「終値が線を割ったら決済」。幅を自分で決めなくて済むのが利点です。
いずれも、クロスそのものを合図にするのではなく、線を「状態」として使うのが共通点です。
あわせて読む 最適化とカーブフィッティングとは? 「一番良い期間」を探すことの危うさを、実測つきで説明しています。よくある質問
期間は何本がよいですか?
目的で決めます。その日の向きなら20〜25、数日なら50〜75、長い流れなら200。成績から逆算して選ぶのはおすすめしません。
ゴールデンクロスは買いの合図ですか?
「流れが変わったかもしれない」という記録です。合図として使うなら、横ばいの相場を外す条件(値幅が一定以上、上位足の向きが同じ、など)と組み合わせる必要があります。
SMAとEMA、どちらがよいですか?
反応の速さが違うだけで、優劣はありません。速い=だましも増えるという関係です。
MT4ではどう入れますか?
「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Moving Average」。期間・種類・適用価格(終値など)を選びます。表示されないときは、色と本数を確認してください。
TeamREIのツールでは、どこに出てくるか
| ツール | 出てくる場所 |
|---|---|
| REI IndiPilot | 条件の「価格が線を越えた」「線が線を越えた」「線の向き」で使えます |
| REI Stack | 上位足の向きを数える根拠の1つとして使います |
| REI_Replay | クロスの後にどう動いたかを、過去の相場で再生して確かめられます |
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この記事について
・「バックテストで一番良かった設定と、その後の成績の相関は6回ともほぼ0」は、TeamREIが自社の検証で得た結果です。
過去のデータの集計で、将来も同じになることを保証するものではありません。情報提供を目的としたもので、特定の取引を勧めるものではありません。