●MT4インジケーター『REI_PriceAction』

- ピンバー・スパイク・リバーサル・アウトサイド・インサイドの5種類が何を表しているのか
- REI_PriceAction の使い方(設定項目・上位足判定・ボタン操作・通知)
- 実際の使いどころと参考戦略(節目との重ね方/損切りの置き場所/やってはいけないこと)
- MT4への入れ方と、無料ダウンロード
REI_PriceActionについて
プライスアクションの基本のかたち――ピンバー(スパイク)・リバーサル・アウトサイドバー・インサイドバー――を自動で見つけて、矢印と名前でチャートに出すインジケーターです。
以前公開していた Price_action_TR の作り直し版です。中身をすべて書き直し、上位足での判定・チャート上のボタン操作・直近シグナルのパネルを新しく付けました。旧版で見つかっていた不具合も直しています。
旧版から変わったところ
- 上位足(MTF)判定に対応。5分足のチャートを見ながら、1時間足のピンバーがどこで出たかを重ねられます。
- チャート上のボタンで、4つのかたちを1つずつ出し入れできます。パラメーター画面を開き直す必要はありません。
- 直近シグナルのパネル。どのかたちが、いつ、どちら向きに出たかが一覧で分かります。
- ピンバーの実体判定の不具合を修正。旧版は値を代入する前に判定していたため、直前の別のシグナルの数字で判定していました。
- スマホ通知が別のかたちを見ていた不具合を修正。アウトサイド/インサイドの通知条件に、スパイクの判定が混ざっていました。
- 文字が時間とともにずれる不具合を修正。ラベルの名前を足の番号ではなく時刻で付けるようにしました。
- チャートから外すときに固まる不具合を修正。旧版は「全ローソク足の本数 × 8個」のオブジェクト削除を行っていました。
- シグナルをCSVに書き出せるようにしました。
そもそもプライスアクションとは
プライスアクションとは、移動平均やオシレーターのような計算値を使わず、ローソク足の形と並びそのものから、売り手と買い手のどちらが押しているのかを読む方法のことです。
なぜこれが手がかりになるのかというと、ローソク足は注文の跡だからです。
長い下ヒゲは「そこまで売られたが、その値段を買い手が拒否した」跡ですし、前の足をまるごと包む足は「前の足で入った人が全員ひっくり返された」跡です。指標の計算値と違って世界中のトレーダーが同じものを見ているため、意識される場所では実際に注文が集まります。
4つのかたちが表している相場の状態
| かたち | 相場で起きていること |
|---|---|
| ピンバー/スパイク | 一方向に突っ込んだが、押し戻された。ヒゲの長さが「拒否された値幅」です。スパイクはさらに「3本続けて押した/戻したあと」という条件が付くので、勢いが尽きた場面に限定されます。 |
| リバーサル | 前の足と逆の色で、前の足の高安を終値で抜いた。前の足で入った人が全員含み損になった状態です。 |
| アウトサイドバー | 前の足の高値と安値を両方とも取った。上下どちらの損切りも一度巻き込んでから決着がついたことを意味します。 |
| インサイドバー | 前の足の中に収まった。様子見・力の均衡です。次にどちらへ抜けるかが焦点になります。 |
ここが大事なところですが、かたちそのものより「どこで出たか」です。
何もない値幅の真ん中で出たピンバーと、前日高値や上位足の節目で出たピンバーは、同じ形でもまったく別物です。プライスアクションは「場所」と組み合わせて初めて意味を持ちます。このインジケーターは場所を判断しません。そこはお使いになる方が決めてください。
検出する4つのかたち
| かたち | 条件 |
|---|---|
| ピンバー/スパイク(黄) | ヒゲが足の半分より長く、実体がそのヒゲの30%以下で、直近3本の高安を抜けた足。スパイクを選ぶと「3本続けて押した/戻したあと」という条件が加わり、突っ込みからの折り返しだけを拾います。 |
| リバーサル(桃) | 前の足と逆の色で、前の足の高値(安値)を終値で抜き、かつ前の足の安値(高値)も更新した足。強化をオフにすると基準が前足の始値になり、回数が増えます。 |
| アウトサイドバー(水) | 前の足の高値と安値を両方とも包んだ足。強化をオンにすると、2本前も包んだときだけになります。 |
| インサイドバー(緑) | 次足スラストあり=前の足が2本前の中に収まっていて、いまの足がその高安を終値で抜いたところ。なしにすると、ただのインサイドバーに上下両方の印を置きます。 |
画面の見方
チャート上
- 矢印……買い側は足の下に上向き、売り側は足の上に下向き。色はかたちごとに分かれています。
- 縦書きの文字……
PIN ▲のように、かたちの名前と向きが出ます。混み合うときは「かたちの名前を文字で出す」をオフにしてください。 - 矢印は足から少し離して置いています(離す量は「矢印を足から離す量」で変えられます)。
パネル
REI PriceAction 判定する足 M5 3000本で 216件 ピンバー ▲ 買い 2026.09.10 16:35 (23本前) リバーサル ▲ 買い 2026.09.10 14:05 (53本前) アウトサイド ▲ 買い 2026.09.10 11:20 (86本前) インサイド ▲ 買い 2026.09.10 15:10 (40本前) いまのスプレッド 0.1 pips(往復 0.2 pips)
かたちごとに、いちばん新しいシグナルがいつ・どちら向きに出たかを並べます。出来つつある足に出ているときは ← いまの足 と黄色で出ます(足が閉じるまでに消えることがあります)。
ボタン
パネルの下のボタンで、4つのかたちを1つずつ出し入れできます。押した瞬間に矢印も文字も切り替わるので、パラメーター画面を開き直す必要はありません。いちばん右の「パネルを隠す」でパネルを畳めます。
上位足(MTF)で使う

判定する足に上位足を指定すると、その足でかたちを探して、いま開いているチャートに重ねて描きます。上の画像は5分足のチャートに1時間足のシグナルを重ねたものです。
矢印は「その上位足が閉じた時点」の位置に置いています。上位足の始まりの位置に置くと、実際にはまだ分からなかったものが先に見えていたように映ってしまうためです。
知らせ(アラート・メール・スマホ通知)
| いつ知らせるか | 動き |
|---|---|
| 確定前(既定) | 出来つつある足で条件がそろった時点で知らせます。早いかわりに、足が閉じるまでに条件が崩れて消えることがあります。 |
| 確定時 | 足が閉じてから知らせます。1本遅れますが、消えることはありません。 |
同じ足で二重に鳴らないよう、かたち・向きごとに1本につき1回だけ知らせます。メールは MT4 の「ツール → オプション → E-Mail」、スマホ通知は「通知機能」の設定が必要です。
REI_PriceActionの使い方
インストール方法
ダウンロードした REI_PriceAction.ex4 を、MT4の「ファイル → データフォルダを開く」→ MQL4 → Indicators に入れて、MT4を再起動してください(またはナビゲーターを右クリック → 更新)。
あとはナビゲーターの「インディケータ」から、チャートにドラッグするだけです。
設定項目(すべて)
| 項目 | 既定値 | 意味 |
|---|---|---|
| 共通 | ||
| 判定する足 | 現在の足 | 上位足を選ぶとMTFになります |
| かたちを探す本数 | 3000 | さかのぼって矢印を出す範囲。多いほど重くなります |
| 識別番号 | 1 | 同じチャートに2枚入れるときだけ変えてください |
| ピンバー/スパイク | ||
| 出す | true | ボタンでも切り替えられます |
| どちらのかたちを拾うか | スパイク | ピンバー単体か、スパイク(3本の押し・戻りつき)か |
| 実体の上限 | 30 | 実体が長いヒゲの何%までなら認めるか。小さくするとヒゲの純度が上がります |
| 直近何本の高安を抜けたら有効か | 3 | 大きくすると回数が減り、より突出した足だけになります |
| リバーサル/アウトサイド/インサイド | ||
| 強化(リバーサル) | true | 前の足の高安を終値で抜いたときだけ。オフにすると始値基準になり回数が増えます |
| 強化(アウトサイド) | true | 2本前の高安も包んだときだけ |
| 次足スラストつきだけにする | true | オフにすると、ただのインサイドバーにも上下両方の印を付けます |
| 直近何本の高安を抜けたら有効か | 3 | かたちごとに別々に設定できます |
| 見た目 | ||
| 矢印を足から離す量 | 0.2 | 直近10本の平均値幅の何倍か |
| かたちの名前を文字で出す | true | 混み合うときはオフに |
| 文字を出す範囲 | 300 | 直近何本まで文字を出すか |
| 色・文字の大きさ・フォント | ― | かたちごとに色を変えられます |
| 操作パネル・知らせ・出力 | ||
| 状態と直近シグナルを出す | true | ボタンで畳めます |
| チャート上に切り替えボタンを出す | true | ― |
| いつ知らせるか | 確定前 | 上の「知らせ」の章を参照 |
| アラート/メール/スマホ通知 | false | 必要なものだけオンにしてください |
| 拾ったシグナルをCSVに書き出す | false | MQL4/Files/REI_PriceAction_通貨ペア_足.csv(時刻・かたち・向き・四本値) |
有効な使い方と参考戦略
ここに挙げるのはあくまで一例です。勝てることを保証するものではありません。ご自身の手法に合うかどうかを、必ずご自分で確かめてから使ってください。
1. 節目で出たものだけを見る
いちばん基本の使い方です。前日高値・安値/今週の高安/キリ番(.00 や .50)/上位足の直近高安——これらの近くで出たシグナルだけを拾い、それ以外は無視します。
キリ番のラインは RoundNumber(無料)で自動表示できます。重ねておくと、キリ番でのピンバーだけを目で拾えるようになります。
2. 上位足の向きに沿って、下位足で入り口を探す
このインジケーターの上位足(MTF)判定を使う場面です。やり方は2通りあります。
- 上位足のシグナルを下位足に重ねる……5分足を開いたまま「判定する足=1時間足」にすると、1時間足のピンバーが5分足チャート上に出ます。大きな流れの折り返しを、細かい足の中で待てます。
- 2枚重ねる……識別番号を変えて同じチャートに2枚入れ、1枚を「現在の足」、もう1枚を「上位足」にします。上位足と下位足のシグナルが同じ向きで重なったところだけを狙う、という絞り方ができます。
3. 「確定前」と「確定時」を使い分ける
確定前は、出来つつある足で条件がそろった時点で知らせます。早い代わりに、足が閉じるまでに消えることがあります。確定時は足が閉じてから知らせます。
おすすめは「確定前」で気づいて、足が閉じるのを見てから判断するという形です。とくにバイナリーオプションのように判定時刻が決まっている場合、確定前のシグナルにそのまま乗ると、足が閉じたときには形が消えていた、ということが起こります。
4. 損切りは「かたちの外側」に置く
プライスアクションの利点は、損切りの置き場所が形で決まることです。
- ピンバー……ヒゲの先の外側。そこを抜けたら「拒否された」という前提が崩れます。
- リバーサル・アウトサイドバー……その足の高値/安値の外側。
- インサイドバー(スラスト)……インサイドバーの反対側。
形が大きすぎて損切り幅が許容を超えるなら、そのシグナルは見送るのが筋です。形に合わせて損切りを縮めると、形の前提そのものが無くなります。
5. インサイドバーのブレイクアウト
次足スラストつきだけにするをオフにすると、ただのインサイドバーに上下両方の印が付きます。これは「ここで力が均衡した」という印です。
使い方としては、インサイドバーの高値と安値に逆指値を置いて、抜けたほうについていくのが定石です。抜けなかった側の注文は取り消します。持ち合いが長いほど、抜けたときの動きが大きくなりやすいとされています。
6. 反転を狙う道具と組み合わせる
当サイトの REI_Harmonic は、反転しそうな価格帯(PRZ)を先に描きます。PRZの中でこのインジケーターのピンバーやリバーサルが出たときを入り口にする、という組み合わせ方ができます。
「場所」をハーモニックが決め、「入る合図」をプライスアクションが出す。この2本を一緒に配布しているのは、この役割分担のためです。
7. バイナリーオプションで使う場合
短時間判定のバイナリーでは、ヒゲの拒否がそのまま次の1〜2本に効くかが勝負になります。以下にご注意ください。
- 「確定時」で使う。確定前のシグナルは消えることがあります。
- ペイアウト率を必ず計算に入れる。ペイアウト1.85倍なら、損益ゼロの勝率は54.1%です。「当たっている感じがする」では足りません(損益分岐勝率とは)。
- 指標発表の前後と、取引日の切り替わり(多くの業者で日本時間の朝5〜7時ごろ)は避ける。スプレッドが開いて、ローソク足の形そのものが歪みます。
やらないほうがいいこと
- 矢印が出たら全部入る。このインジケーターは場所を選びません。全部拾うと、値幅の真ん中で出たものまで入ることになります。
- 時間帯を選ばずに使う。参加者が少ない時間の形は、そのまま騙しになりやすいです。時間帯のクセは HourClock で確かめられます。
- 逆行したところで足す。プライスアクションの前提は「その形で拒否された」ことです。抜けたら前提が消えたということなので、足す理由がありません。
- 設定をいじって、シグナルが増える/減る組み合わせを探し続ける。過去のチャートに合う設定は必ず見つかりますが、それは合わせただけです。
使うときの注意
この道具は「かたちを見つけて教える」ところまでを担当します。そのシグナルをどう使うか――順張りするのか、逆に取るのか、他の根拠と重ねるのか――は、お使いになる方の判断です。
また、「確定前」で知らせる設定のとき、シグナルは足が閉じるまでに消えることがあります。これは出来つつある足で判定しているためで、不具合ではありません。確実さを取りたい場合は「確定時」に変えてください。
免責事項
- 本ツールは相場の分析を助けるためのものです。売買を推奨するものではありません。
- 「確定前」で知らせる設定のとき、シグナルは足が閉じるまでに消えることがあります。これは仕様です。
- 表示はお使いのMT4に入っている履歴の範囲で行われます。ブローカーによって四本値が異なるため、表示が完全に一致するとは限りません。
- 売買の判断はご自身の責任でお願いします。本ツールの使用によって生じた損失について、制作者は責任を負いません。
●ダウンロード
『REI_PriceAction』の無償ダウンロード
ダウンロードされるのは REI_PriceAction.ex4 の1ファイルだけです。使い方はこのページに全部書いてありますので、取扱説明書の同梱はしていません。
口座認証はありません。DLLも使いません。
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