取引コストは3つだけ。
スプレッド・手数料・スワップ
TeamREIのツールの説明書やパネルに出てくる言葉を、1つずつ解説しています。今回は取引コスト(スプレッド・手数料・スワップ)です。ここを押さえると、他の多くの用語が一本につながります。
ひとことで言うと
- スプレッド=買値と売値の差。入った瞬間から、この分だけマイナスで始まります。
- 手数料=取引ごとにかかる費用。0円の業者もあれば、量に応じてかかる業者もあります。
- スワップ=日をまたいだときの受け取り・支払い。
- 重要なのは合計額ではなく、コストが損切り幅の何割かです。
3つのコストの違い
| いつかかる | 目に見えるか | 減らし方 | |
|---|---|---|---|
| スプレッド | 入った瞬間(往復で1回分) | 画面で見える | 時間帯を選ぶ・業者を選ぶ |
| 手数料 | 注文ごと | 約定後に分かる | 条件を調べる(量で変わることがある) |
| スワップ | 日をまたぐとき | 翌日に分かる | 持ち越さない・向きを選ぶ |
短い取引ほどスプレッドと手数料が効き、長い取引ほどスワップが効きます。自分のやり方でどれが効くのかを、先に見分けておくと迷いません。
計算例:ドル円0.1ロットで往復するといくらか
| 場面 | スプレッド | 0.1ロットの往復コスト |
|---|---|---|
| 日中(ふだん) | 0.4pips | 約40円 |
| 朝6時台(夏) | 3.3pips | 約330円 |
| 月曜の朝 | 4.5pips | 約450円 |
| FOMCの声明の1分 | 8.5pips | 約850円 |
いずれもTeamREIがドル円のティックで測った中央値です。同じ取引でも、入る時間帯を変えるだけでコストが10倍以上変わります。
いちばん効く見方:「コスト ÷ 損切り幅」
TeamREIが入り方・時間帯・通貨ペアを変えた60通りを調べたところ、勝率はほぼコスト÷損切り幅だけで決まっていました。式にすると「五分の勝負から、その割合の半分だけ勝率が落ちる」という形です。
| 損切り幅 | コスト1pipsのときの割合 | 五分の勝負からの目減り |
|---|---|---|
| 5pips | 20% | −10ポイント(40%へ) |
| 10pips | 10% | −5ポイント(45%へ) |
| 30pips | 3.3% | −1.7ポイント(48.3%へ) |
| 100pips | 1% | −0.5ポイント(49.5%へ) |
数pipsを狙う取引が難しいのは、才能や経験の前に、この割り算のためです。逆に言えば、幅を広げてロットを落とすだけで、コストの重みは小さくできます。
コストを減らす4つの手
- 時間帯を選ぶ。早朝・週明け・指標の瞬間を外すだけで、スプレッドは数分の1になります。
- 損切り幅を広げ、ロットを落とす。1回の損失額を変えずに、コストの比率だけ下げられます。
- 往復回数を減らす。1日に何度もドテンを繰り返すと、それだけでコストが積み上がります。
- 条件を実測する。広告の数字ではなく、自分の口座の約定履歴で平均を出します。
よくある質問
スプレッドが狭い業者を選べばよいのでは?
それも一つですが、手数料や滑りを含めた合計で見ないと逆転します。「スプレッド0円+手数料あり」と「スプレッドあり+手数料0円」は、量によってどちらが安いか変わります。
スプレッドは往復で2回かかりますか?
いいえ、買って売って1往復で1回分です(入った時点で売値と買値の差だけ不利になっている、という形)。ドテンのように途中で建て直すと、その回数だけ増えます。
手数料が「新規だけ」とはどういう意味ですか?
建てるときにかかり、決済ではかからない方式です。TeamREIが実装で確かめた例では、保有中の量と新規の量の合計でランクが決まり、その単価が新規の量ぜんぶにかかるという計算をする業者もありました。ナンピンで積み増すほど単価が上がる形です。
バックテストにコストを入れなくてもよいですか?
入れないと現実とかけ離れます。当サイトの検証でも、約定の数え方だけで同じ戦略の成績が1.7倍になりました。
TeamREIのツールでは、どこに出てくるか
| ツール | 出てくる場所 |
|---|---|
| REI TradePanel | 損切り額の表示(スプレッド・手数料込み)。建値の位置もコスト込みで計算します |
| REI_BO_Station | 業者の手数料表をそのまま計算に入れています |
| 成績公開 | コスト込みの数え方で集計しています |
関連する用語:スリッページ/スワップ・ロールオーバー/ロット・証拠金
この記事のあとに
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この記事について
・スプレッドの数字はDukascopyのドル円ティックをTeamREIが集計した実測(中央値)です。「勝率はコスト÷損切り幅で決まる」は自社の60通りの検証結果です。
・手数料の計算方法は業者によって異なります。ご利用の業者の説明をご確認ください。
情報提供を目的としたもので、特定の取引や口座開設を勧めるものではありません。