スワップは持ち越しの金利差、
ロールオーバーはその受け渡し
TeamREIのツールの説明書やパネルに出てくる言葉を、1つずつ解説しています。今回はスワップポイントとロールオーバーです。
ひとことで言うと
- スワップ=2つの通貨の金利差から生まれる、持ち越したときの受け取り(または支払い)。
- ロールオーバー=日をまたぐ手続き。この瞬間に建玉を持っていた人にだけスワップが付きます。
- 日本時間でいうと、夏は6時台、冬は7時台(米国の時間に合わせている業者の場合)。
- 水曜をまたぐと3日分付くのがふつうです(土日の分をまとめて処理するため)。
なぜ発生するのか(やさしい説明)
FXは「一方の通貨を買って、もう一方を売っている」取引です。買った通貨の金利を受け取り、売った通貨の金利を払う——その差し引きがスワップです。
| 持っているもの | 金利の関係 | スワップ |
|---|---|---|
| 金利が高い通貨の買い | 受け取り>支払い | 受け取り(プラス)になりやすい |
| 金利が高い通貨の売り | 受け取り<支払い | 支払い(マイナス)になりやすい |
「プラスのスワップが付くから」という理由だけで持ち続けるのは危険です。1日数十円のために、数千円の値動きを抱えることになります。金利が動けば、スワップの額も向きも変わります。
いつ付くのか
- その瞬間に持っていた建玉だけ。1分前に決済していれば付きませんし、1分前に建てていれば1日分付きます。
- 水曜をまたぐと3日分。木曜の朝に、まとめて付く形になります(業者により異なります)。
- 日をまたがない取引には関係ありません。数分で決済するなら、スワップは考えなくて済みます。
長所と短所
| 受け取り側(プラス) | 支払い側(マイナス) |
|---|---|
| 持っているだけで毎日少し増える | 持っているだけで毎日少し減る |
| 長く持つ戦略と相性がよい | 長く持つほど不利になる |
| 金利が変われば減ることもある | 金利が変われば増えることもある |
| どちらも値動きに比べれば小さい。判断の主役にはなりません | |
実測:6時台に「下がった」ように見えるのは値動きではない
ロールオーバーの時間帯は、参加者が少なくなりスプレッドが大きく開きます。TeamREIがドル円で調べたところ、夏の6時台のスプレッドは中央値で3.27pips(日中は0.44pips)でした。
売値だけで見ると「急落した」ように見えます
スプレッドは売値が下がる形で開くため、チャート(売値)だけを見ていると下落に見えます。TeamREIが仲値で測り直したところ、売値は落ちても仲値はほとんど動いていませんでした。この時間帯の「急落」に反応した損切りは、多くが見かけのものです。
よくある質問
スワップだけで生活できますか?
受け取れる額は、値動きに比べると小さなものです。スワップを目的にすると、損切りを置けないまま持ち続ける形になりがちで、これがいちばん危ない持ち方です。
自分の口座のスワップはどこで見られますか?
MT4なら「ターミナル」の取引タブに、建玉ごとのスワップ欄があります。付く時刻・金額は業者ごとに違うので、1日持ってみて実際の数字を見るのが確実です。
ロールオーバーの時間に注文してはいけませんか?
禁止ではありませんが、スプレッドが開いているのでコストが大きくなります。数pipsを狙う取引は、この時間帯を外すのが無難です。
時間帯は業者によって違いますか?
違います。米国の時間に合わせる業者が多く、夏時間・冬時間で1時間ずれます。自分のMT4で、サーバー時間と日本時間の差を確かめておくと迷いません。
TeamREIのツールでは、どこに出てくるか
| ツール | 出てくる場所 |
|---|---|
| RolloverGuard(無料) | ロールオーバーの時間帯をチャートに示し、スプレッドの開きを見える化します |
| REI TradePanel | 損益の表示にスワップを含めます(見かけの損益とずれないように) |
| HourClock(無料) | サーバー時間と日本時間の差を自動で合わせて表示します |
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この記事について
・6時台のスプレッドの数字と「売値は落ちるが仲値は動かない」は、TeamREIがドル円のティックで測った実測です。
・スワップの額・付与の時刻・水曜の扱いは業者によって異なります。ご利用の業者の説明をご確認ください。
情報提供を目的としたもので、特定の取引や口座開設を勧めるものではありません。