複利は増やす道具であり、
減らす速度も上げます
TeamREIのツールの説明書やパネルに出てくる言葉を、1つずつ解説しています。今回は複利と資金配分です。
ひとことで言うと
- 複利=増えた資金に合わせて、次の取引の量も増やすやり方。
- 単利(固定ロット)=いつも同じ量で取引するやり方。
- 複利は増える速度が上がりますが、減るときの速度も同じだけ上がります。
- 実務では「1回の負けを残高の◯%まで」という形にするのが、複利のいちばん扱いやすい姿です。
単利と複利の違い(数字で)
口座10万円、1回の負けを1%(1,000円)に固定した場合を考えます。
| 固定ロット(単利) | %で決める(複利) | |
|---|---|---|
| 残高10万円のとき | 1,000円リスク | 1,000円リスク |
| 残高20万円に増えたとき | 1,000円のまま | 2,000円(量が倍) |
| 残高5万円に減ったとき | 1,000円のまま | 500円(量が半分) |
複利には「減ったら自動的に量が減る」という守りの面もあります。増やす側だけの話ではありません。
減った分を戻すのは、減るときより大変
| 減った割合 | 元に戻すのに必要な利益 |
|---|---|
| −10% | +11.1% |
| −20% | +25% |
| −30% | +42.9% |
| −50% | +100% |
だから、増やす工夫より「大きく減らさない」工夫のほうが効きます。TeamREIが自社EAの採否を決めるときも、最初に見るのは最大ドローダウン(いちばんつらい時期の落ち込み)です。ドローダウンが利益の4.4年分になった案は、そこで中止しました。
あわせて読む 勝率・PF・最大ドローダウン・期待値とは? 数字を読む順番(最初に見るのはドローダウン)を説明しています。現実的なやり方
- 1回のリスクを残高の1〜2%に決める。これが実質的な複利です。
- 量を上げるのは、確定した残高が増えてから。含み益で増やすと、戻したときに崩れます。
- 上げ幅は小さく。残高が2割増えたら量も2割、という刻みで十分です。
- 下げるときは素直に下げる。減ったのに量を戻さないのは、複利の悪い面だけを取ることになります。
「負けたら倍」は複利ではありません
マーチンゲールは、負けた直後に量を増やす方法です。勝率は高く見えますが、連敗が続いた1回で全部返します。TeamREIがドル円11年分で連敗を数えたところ、10連敗以上が11回ありました。
複数のEA・通貨ペアを動かすとき
- 合計のリスクで見る。1本ずつ1%でも、3本同時なら3%です。
- 同じ方向に偏っていないか見る。ドル円・ユーロ円・ポンド円の買いは、実質「円売り」に3倍賭けています。
- 違う銘柄・違う考え方で組む。TeamREIが自社EAを組み合わせたときも、値動きの出どころが違うものを等しいリスクで混ぜる形にして、落ち込みを浅くしました。
よくある質問
何%が適切ですか?
1〜2%がよく使われます。連敗しても判断がぶれない量かどうかが基準です。10連敗で残高の何割が減るかを、先に計算しておいてください。
少額だと複利の意味がないのでは?
金額としては小さくても、「%で決める習慣」をつける段階として意味があります。習慣ができてから額を上げるほうが安全です。
EAのロット設定はどちらにすべきですか?
多くのEAに「固定」と「%リスク」があります。%リスクを選ぶなら、想定より大きい建玉にならないか(上限)も設定してください。
利益は出金すべきですか?
出金すれば、その分のリスクは確実に減ります。増やし続けるか、定期的に引き出すかは、目的によります。
TeamREIのツールでは、どこに出てくるか
| ツール | 出てくる場所 |
|---|---|
| REI TradePanel | %リスクからロットを自動計算(手数料込みの損失額を表示) |
| REI IndiPilot | ロットの決め方(固定/%リスク)の設定 |
| 成績公開 | %単位でも成績を出し、落ち込みの深さが分かるようにしています |
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この記事について
・「10連敗以上が11回(ドル円11年)」「ドローダウンが利益の4.4年分で中止」「値動きの出どころが違うものを等リスクで混ぜる」は、いずれもTeamREIの検証・実務の記録です。
情報提供を目的としたもので、特定の取引や商品を勧めるものではありません。