勝率だけでは何も分かりません。
4つ揃えて初めて読めます
TeamREIのツールの説明書や成績公開に出てくる言葉を、1つずつ解説しています。今回は成績を読むための4つ——勝率・プロフィットファクター(PF)・最大ドローダウン・期待値です。
ひとことで言うと
- 勝率=勝った回数の割合。これだけでは強さは分かりません。
- PF=勝ちの合計 ÷ 負けの合計。1.0で差し引き0、1.3あれば実用的とされます。
- 最大ドローダウン=いちばん増えたところから、いちばん減ったところまでの落ち込み。
- 期待値=1回あたりの平均損益。「勝率 × 平均利益 − 負率 × 平均損失」で出ます。
4つの数字が答えること
| 数字 | 答えること | ひとりでは足りない理由 |
|---|---|---|
| 勝率 | どれくらいの頻度で勝つか | 1回の勝ち負けの大きさが分からない |
| PF | 勝ちと負けの合計の比 | どれだけ深く落ち込んだかが分からない |
| 最大ドローダウン | いちばんつらい時期の深さ | そこに至るまでの期間が分からない |
| 期待値 | 1回あたり平均いくらか | ばらつきの大きさが分からない |
計算例:勝率90%でも負ける
10回のうち9回勝ち、1回負けたとします。ただし勝ちは+1,000円、負けは−12,000円でした。
| 項目 | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
| 勝率 | 9 ÷ 10 | 90% |
| 勝ちの合計 | 1,000 × 9 | +9,000円 |
| 負けの合計 | 12,000 × 1 | −12,000円 |
| PF | 9,000 ÷ 12,000 | 0.75(1.0未満=負け) |
| 期待値 | (9,000 − 12,000) ÷ 10 | −300円/回 |
「勝率◯%」だけを見せている数字は、この例と同じ形かどうかが分かりません。必ず、1回あたりの勝ち幅と負け幅を確かめてください。
読む順番(TeamREIの見方)
- 最大ドローダウン。その落ち込みに自分が耐えられるかを最初に見ます。耐えられなければ、他の数字がよくても続けられません。
- 期待値と取引回数。1回あたりの平均と、何回分の結果かを見ます。30回程度の成績は、運で説明できてしまいます。
- PF。1.0に近いほど、コストや滑りで簡単にマイナスへ転びます。
- 勝率は最後。勝率が低くても、勝ち幅が大きければ成り立ちます。
数字にだまされないための見方
- 期間を切り取っていないか。都合のよい半年だけを見せるのは簡単です。
- コストが入っているか。TeamREIの検証では、約定の数え方を変えただけで同じ戦略の成績が1.7倍になりました。
- 証拠金が尽きていないか。当サイトが作ったEA検証の見本では、テストの途中で資金が尽きて止まっていたのに、その前までの数字だけが良く見える例がありました。
- 条件をいくつ試したか。たくさん試して一番良いものを選べば、必ず良い数字は作れます。選んだあとの期間で確かめているかが分かれ目です。
よくある質問
PFはいくつあればよいですか?
1.0で差し引き0、1.2〜1.3で実用の入り口とされます。極端に高いPFは、取引回数が少ないか、期間を絞っている可能性を先に疑ってください。
最大ドローダウンは%と金額のどちらで見ますか?
%が便利です。「利益の何年分か」で見ると、もっと実感に近くなります。TeamREIでは、ドローダウンが利益の何年分にあたるかで採否を決めた例があります(4.4年分だったため商品化を中止しました)。
何回の取引があれば信用できますか?
決まった数はありませんが、数十回では足りません。回数に加えて、別の期間・別の通貨ペアでも同じ向きの結果が出るかを見ます。
勝率が高いツールは良いツールですか?
勝率は設計で上げられます(利確を近く、損切りを遠くする)。勝率だけを大きく見せている数字は、負け幅を確かめるまで判断できません。
TeamREIのツールでは、どこに出てくるか
| ツール・ページ | 出てくる場所 |
|---|---|
| 成績公開 | 勝率・PF・ドローダウンを、検証の結果と公開後の実績に分けて毎日更新 |
| EA検証サービス | レポートで、資金が尽きた時期や過剰な最適化の跡を指摘します |
| 各EAの商品ページ | 成績の数字は、同じ記録から計算しています |
この記事のあとに
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この記事について
・「約定の数え方で1.7倍」「ドローダウンが利益の4.4年分で商品化を中止」「見本のテストが途中で資金切れ」は、いずれもTeamREIの検証で実際にあった事例です。
過去の成績は将来を保証するものではありません。情報提供を目的としたもので、特定の取引や商品を勧めるものではありません。