ヒストリカルデータ=
過去の値動きの記録
TeamREIのツールの説明書や検証の話に出てくる言葉を、1つずつ解説しています。今回はヒストリカルデータ(過去の値動きの記録)です。バックテストの結果は、まずこのデータで決まります。
ひとことで言うと
- ヒストリカルデータ=過去の値段の記録。バックテストや、時間帯の集計に使います。
- MT4が保存しているのは1分足まで。5分足・1時間足は、その1分足から組み立てられます。
- 細かさには段階があります。ティック(1回ごとの値段)>1分足>上位足の順に情報が多くなります。
- 「本数がある=最新まで埋まっている」ではありません。古いまま止まっていることがあります。
なぜ大事なのか
バックテストは、過去のデータの上でEAを動かして結果を見るものです。データが粗ければ、その粗さの分だけ結果は現実から離れます。たとえば1分足しかないデータでは、その1分の中で高値と安値のどちらに先に触れたかが分かりません。損切りと利確の両方に届く場面では、判定の順番だけで結果が変わります。
3つの細かさ
| 種類 | 中身 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| ティック | 値段が動いた1回ごとの記録(買値・売値) | スプレッド込みの検証、短い時間足のEA |
| 1分足 | 1分ごとの四本値 | ふつうのバックテスト、時間帯の集計 |
| 上位足 | 5分・1時間などの四本値 | 長めの戦略の確認 |
MT4のストラテジーテスターで「全ティック」を選んでも、多くの場合は1分足から作った疑似的なティックが使われています。本物のティックで回したいときは、別の手当てが要ります。
あわせて読む モデリング品質90%とは?その数字が何を保証していないか 「全ティック・品質90%」の中身を、具体的に説明しています。自分のMT4のデータを確かめる
- ヒストリーセンターを開く(ツール → ヒストリーセンター)。通貨ペアと時間足ごとに、持っている本数と期間が見えます。
- 最後の足の日時を見る。ここが今日から大きく離れていれば、そのデータは古いままです。
- チャートを一度開く。その時間足のチャートを開くと、業者から履歴を取りに行きます。開かない限り埋まらないことがあります。
- 表示本数の上限を上げる(ツール → オプション → チャート → ヒストリー内の最大バー数)。少ないと、古い分が切り捨てられます。
TeamREIが実際に踏んだ不具合
上位足を読むツールで、本数は足りているのに最後の足が何日も前のまま判定していた例が2件ありました。MT4は「本数」と「新しさ」が別なので、上位足を使うツールは、最新の足の時刻を必ず確かめてから使うのが鉄則です。
データの入手先ごとの長所と短所
| 入手先 | 長所 | 短所 |
|---|---|---|
| いま使っている業者(MT4が自動で取る) | その業者の値段そのもの。手間がいらない | 期間が短いことが多い。ティックは無い |
| 配信元(Dukascopyなど) | 期間が長い。ティックまである | 業者の値段とは少しずれる。取り込む手間がかかる |
| 他社が配布する加工済みデータ | すぐ使える | どう作られたか分からないことがある |
どれを使うにしても、「どの業者の、どの期間の、どの細かさのデータで出した結果か」を書き残すのが基本です。これが無い成績は、あとから確かめようがありません。
よくある質問
業者が違うと結果も変わりますか?
変わります。TeamREIが同じ業者のMT4とMT5で同じ通貨ペア・同じ時間足を比べたところ、四本値がすべて一致した足は43%でした。別の業者どうしなら、さらに差が出ます。
何年分あれば足りますか?
戦略によりますが、相場の形が変わった時期をまたぐ長さが要ります。TeamREIの集計では、2022年以降に円が絡むペアの値幅が1.3〜1.9倍に広がっていました。短い期間だけで作った設定は、この変化に耐えられません。
ティックのデータは必要ですか?
短い時間足で数pipsを狙う戦略なら必要です。スプレッドの開き方まで込みで確かめられるのが大きな違いです。長い時間足で数十pipsを狙うなら、1分足でも判断できます。
MT5でも同じですか?
MT5は実ティックを扱える仕組みを持っていますが、配信される期間は業者によって違います。こちらも最初に期間を確かめてください。
TeamREIのツールでは、どこに出てくるか
| ツール | 出てくる場所 |
|---|---|
| tickbt | 実際のティックのデータでバックテストを回すためのソフト |
| REI_Replay | MT4の履歴を使って、過去の相場を再生して練習します |
| 相場のクセのデータ・成績公開 | 集計はすべて、期間と細かさを明記して出しています |
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この記事について
・「MT4の履歴は本数と新しさが別」「同じ業者のMT4とMT5で四本値が全部一致する足は43%」「2022年以降に円ペアの値幅が1.3〜1.9倍」は、いずれもTeamREIの実測です。
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